セザンヌと善策、レスタックと小樽

公開日 2026年10月02日

更新日 2026年10月02日

中村善策記念ホール(市立小樽美術館1階)

中村善策についてはこちらのページで詳しい説明があります。

 日本を代表する風景画家・中村善策は21歳のころ、文芸誌『白樺』でフランスの画家・セザンヌに出会いました。掲載されていた図版を手掛かりにセザンヌや近代絵画の研究をはじめます。
セザンヌの《サント・ヴィクトワール山》や、《水浴》は若かりし善策が影響を受けた作品です。この絵を描いたころのセザンヌの作品と、善策が小樽を描いた作品を見比べてみると、なんだか似ているところがたくさんあります。 
 この絵を描いたころのセザンヌはレスタック(Lʼestaque)という南仏の古い港町に通って絵を描いていました。セザンヌは、南仏の温かく眩しい光の中で自然を観察し、海や山、家や崖など全てが幾何学模様のように表現できることを発見しました。「自然を円筒形と球形と円錐形によって扱い、すべてを遠近法の中に入れなさい」という名言は、レスタックの地で生まれています。これは、本物そっくりに描くだけではない、その後の近代絵画に大きな影響を与えました。
 ブラックやピカソは、セザンヌがレスタックで掴んだ絵画理論から影響を受け、キュビスムを展開させました。これが、セザンヌが近代絵画の父と言われる所以でもあります。近代絵画の始祖となった街と小樽が似ているということに、善策もきっと気づいていたはずです。
 近代絵画の父と呼ばれたセザンヌと、日本を代表する風景画家となった中村善策。「小樽」と「レスタック」、二つの街を手掛かりに、本展では、セザンヌの絵画図版や、レスタックの写真を用いて、中村善策の画業を紹介します。

会期

令和8年10月3日(土)~令和9年2月14日(日)

お問い合わせ

教育委員会教育部 市立小樽美術館
住所:〒047-0031 小樽市色内1丁目9番5号
TEL:0134-34-0035
FAX:0134-32-2388
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