応急手当をおぼえましょう

公開日 2020年10月11日

更新日 2022年02月10日

私たちは家族の急な病気、けが、災害や交通事故現場での傷病者に、いつどこで遭遇するかわかりません。

このようなとき、119番通報と同時に、応急手当が必要となります。特に呼吸や心臓の停止などの症状には、早く適切な処置が必要です。

皆さんも大切な命を救うために応急手当を覚えましょう。

 

心肺蘇生法

1

反応(意識)の確認・・・耳元で声をかけ、肩を軽くたたき、反応がなければ

反応の確認

助けを呼ぶ

「誰か来てください」

119番通報

「あなた119番通報をしてください」
(協力者に依頼)

AEDを用意する

「あなたAEDを持ってきてください」
(協力者に依頼)
協力者が誰もいない場合は、自分で119番通報をし、AEDが近くにあることがわかっていれば、自分で取りに行く。

2

呼吸の確認

呼吸の確認・・・胸や腹部の上がり下がりを見て10秒以内に確認

胸、腹が上下していない。
10秒確認しても呼吸の状態がよくわからない。
しゃくりあげるような途切れ途切れの呼吸がみられる。
これらの場合、胸骨圧迫(心臓マッサージ)を開始する。

3

心肺蘇生法(胸骨圧迫及び人工呼吸)

胸骨圧迫

胸骨圧迫
(心臓マッサージ)

胸の真ん中に両手の付け根を重ね、1分間に100~120回の速さで垂直に30回圧迫する。

気道確保

気道確保

片手をひたいに、もう一方の手の人差し指、中指の2本をあご先に当て、頭を後ろにのけぞらせ、あご先を上げ、気道を確保する。

人工呼吸

人工呼吸

出血、体液等の付着による感染に注意し、鼻をつまみ、息を約1秒かけて2回吹き込む。
もし、人工呼吸がためらわれる場合には、人工呼吸を省略し、胸骨圧迫(心臓マッサージ)のみを続ける。

下記の点に注意して、胸骨圧迫(心臓マッサージ)30回と人工呼吸2回を繰り返す。

胸骨圧迫(心臓マッサージ)

人工呼吸

胸の真ん中を圧迫
強く(胸が約5センチ沈み込むまで)※単三電池の長さが目安
速く(1分間に100~120回の速さで)
絶え間なく(30回連続)
圧迫と圧迫の間は力を抜く(胸から手を離さずに)

※圧迫したままにせず胸を元の位置まで戻す

口対口で鼻をつまみながら、相手の口全体を自分の口でおおい、息を吹き込む
胸が上がる程度
1回に約1秒間かけて
2回続けて試みる
10秒以上かけない

*新型コロナウイルス感染症の流行時の対応について

成人の心停止に対しては、人工呼吸を行わずに胸骨圧迫とAEDによる電気ショックを実施する。

エアロゾルの飛散を防ぐため、胸骨圧迫を開始する前に、ハンカチやタオルなどがあれば傷病者の鼻と口にかぶせる。マスクや衣服などでも代用できる。

 

4

AED設置例

AED(自動体外式除細動器)があれば電源を入れ、ガイダンスに従い使用する。
AEDは電源が入ると音声メッセージや点滅するランプ、液晶画面などで、あなたが実施すべきことを指示してくれますので、それに従ってください。
可能であればAEDの準備中も心肺蘇生を続けてください。

その他の応急処置

口腔内の異物の除去

顔を横に向け、指にハンカチなどを巻き、口腔内から内容物をかき出す。

体を横に向け、手のひらで肩甲骨の間を4、5回強くたたく。

反応がない場合は胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行う。

出血(血液の付着に注意)

ガーゼなどを当て直接圧迫する
傷口のきれいなハンカチやガーゼを当て、直接圧迫する。
傷病者管理

衣服をゆるめ、保温する。

楽な姿勢にする。

骨折

腕の骨折足の骨折

 

雑誌やダンボールなどを利用し、上下2カ所の関節が動かないように固定する。

腕の骨折の場合、動かないように三角巾やスカーフなどで首から吊って固定する。

熱傷(やけど)

冷水で患部を冷やす
きれいな冷水で15分以上痛みがなくなるまで冷やす。

応急手当についての講習会受講を希望される方は、講習、試験のページをご覧ください。

お問い合わせ

消防本部 消防本部救急課
住所:〒047-0024 小樽市花園2丁目12番1号(消防庁舎4階)
TEL:0134-32-4111(内線595)救急課代表電話 0134-22-9139
FAX:0134-22-9182
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