公開日 2020年10月16日
更新日 2025年07月25日
B型肝炎検査について
健康診査における肝炎ウイルス検査については、小樽市ホームページ「肝炎ウイルス検査・エキノコックス症検査」を御覧ください。
また、HIV抗体検査及び性感染症検査(梅毒・クラミジア)、肝炎検査(B型・C型)を無料で行っています。
※ただし、こちらはHIV抗体検査を主体とした検査のため、性感染症検査のみ、肝炎検査のみでは受け付けておりません。
HIV検査の詳細については下記アイコンまたはQRコードから御確認ください。
(参考リンク)全国のHIV/性感染症の検査・相談窓口:HIV検査相談マップ(外部サイト)
B型肝炎とは
B型肝炎はB型肝炎ウイルスに感染することで発症します。主に血液・体液を介して人から人へと感染します。B型肝炎ウイルスが免疫機能の正常な成人に感染した場合は、ほとんどが急性肝炎の形態を取り治癒します。
感染経路と予防法
【感染経路】母子感染、水平感染(性交渉・刺青・針刺し事故等による感染)
【予防法】B型肝炎ウイルス(HBV)に感染することを避けるためには、感染している人の血液になるべく触れないことが大切です。
- 歯ブラシ、カミソリなど他人の血液が付いている可能性のあるものを共用しない。
- 他の人の血液に触るときは、ゴム手袋を着ける。
- 注射器や注射針を共用しない。
- 入れ墨やピアスをするときは、清潔な器具であることを必ず確かめる。
- よく知らない相手との性行為にはコンドームを使用する。
- 予防接種:お子さんへのB型肝炎ウイルスワクチンの予防接種が効果的です。
※予防接種に関しては、小樽市ホームページ「お子さんの予防接種について(定期の予防接種)」をご覧ください。
※B型ウイルスに感染した人の血液に触れた場合(針刺し事故等)、HBIG(抗HBeヒト免疫グロブリン)とワクチン接種が必要となる場合があります。血液に触れた部分を流水でよく洗い流し、なるべく早く医療機関を受診してください。
症状と治療
B型肝炎は、急性肝炎と慢性肝炎の大きく2つに分けられます。
B型急性肝炎は、感染して1~6ヶ月の潜伏期間を経て、全身倦怠感、食欲不振、悪心、嘔吐、褐色尿、黄疸などが出現します。典型的な症状の症例では、尿の色は濃いウーロン茶様であり、黄疸はまず眼球結膜(目の白目の部分)が黄色くなり、その後皮膚も黄色みを帯びてきます。
B型慢性肝炎は、出産時ないし乳幼児期にHBVが感染すると、幼い体の免疫系はウイルスを病原体と判断できず、持続的にウイルスが存在し続ける状態(持続感染)に移行します。感染後数年~数十年間は肝炎は起きないで、感染したHBVは排除されずに体内で共存しており、この状態を無症候性キャリアと言います。
急性のB型肝炎に対しては、症状を和らげるための治療が行われます。慢性化した場合には、抗ウイルス剤による治療が行われます。
関連リンク
B型肝炎は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)において5類に分類されています。B型ウイルス性肝炎患者及びその劇症肝炎患者(ただし、慢性肝疾患、無症候性キャリア及びこれらの急性増悪例は届出基準に該当しません。)を診察した場合は、7日以内に「感染症サーベイランスシステム」より届出をお願いします。届出基準及び届出票については、下記を御覧ください。