B型肝炎とは

公開日 2020年10月16日

更新日 2021年03月19日

B型肝炎とは

 B型肝炎はB型肝炎ウイルスに感染することで発症します。主に血液・体液を介して人から人へと感染します。B型肝炎ウイルスが免疫機能の正常な成人に感染した場合は、ほとんどが急性肝炎の形態を取り治癒します。しかし、健康成人が感染しても慢性化しやすい欧米型のB型肝炎(ジェノタイプA)が、特に性的接触等により増加しています。

 以前は、B型肝炎の主な感染ルートは母子間(垂直感染)でしたが、わが国では1986年にB型肝炎の母親から生まれてきた子供に対し、ワクチン接種が開始されて以来、母子感染は激減しました。また、近年ではしっかりとした感染対策が取られ、輸血を含め、医療行為による感染はほとんどなくなりました。B型肝炎ウイルスに対するワクチンがあり、多くの方でワクチン接種による予防が可能です。

 

感染経路と予防法

【原因】

 B型肝炎ウイルスに感染している人の血液や体液を介して、B型肝炎ウイルスに感染することにより起こる肝臓の病気です。

 潜伏期間は、約3か月間です。

 

【感染経路】

母子感染(出産時に産道においてB 型肝炎ウイルスに感染したお母さんの血液が赤ちゃんの体内に入ることによる感染)

 日本においては、1986年以降、母子感染予防対策が行われるようになっており、出産時でのB型肝炎ウイルス感染はほとんど防げるようになっています。

 

水平感染(性交渉・輸血・臓器移植・刺青・針刺し事故等による感染)

 現在の日本の感染者は110万人-125万人(2011年時点)と推定され、その多くは60歳以上の高齢者ですが、近年では、性的接触、入れ墨(タトゥー)等における針の使いまわし、覚せい剤等の注射の回し打ち等による若年の感染者が増加しています。特に性的接触感染では、従来の日本のウイルスとは異なる欧米型のウイルスが流行しています。

 輸血血液については1972年以降、集団予防接種では1988年に感染予防対策が取られ、また、医療者の針刺し事故等もワクチンの予防接種導入により、ほとんど感染例はみられなくなってきました。

 

【予防法】

日常生活における注意点

 ・カミソリ、歯ブラシなどの日用品は個人専用とし、他人に貸さないように、また借りないようにしましょう。

 ・傷、皮膚炎、鼻血などはできるだけ自分で手当てをしましょう。

 ・手当て等で、他の人の血液や分泌物に触れなければならないときは、使い捨てのゴム手袋を着用し、手当てをする人に血液や分泌物が

 つかないように注意しましょう。

 ・血液や分泌物がついたものは、むきだしにならないようにしっかりくるんで捨てるか、流水でよく洗い流しましょう。

 ・トイレを使用した後は流水で手を洗いましょう。

 ・乳幼児に、口うつしで食べ物を与えないようにしましょう。

 

性交渉時の注意点

 ・コンドームを正しく使用しましょう。

 ・不特定の人との性交渉は避けましょう。

 ・パートナーと一緒に、肝炎検査を受けましょう。検査については、小樽市保健所ホームページ「肝炎とは」を御覧ください。

 

海外渡航時の注意点

 ・途上国では医療器具が汚染されていることがあります。海外渡航時は、安心できる医療機関を確認しておきましょう。

 ・不衛生な場所での皮膚穿孔(耳ピアス、入れ墨や鍼など)を避けましょう。

 ・リスクの高い地域に渡航する場合にはワクチン接種をお勧めします。詳しくは専門医とご相談ください。

 ※B型肝炎のリスクが高い国に関しては、厚生労働検疫所ホームページ(外部サイト)、海外渡航をする際の感染予防や注意点については、小樽市保健所ホームページ「海外渡航される方へ」を御覧ください。

 

予防接種

 家庭の日常生活の場でB型肝炎ウイルスに感染することはほとんどないとされていますが、父子感染や小さいお子さんが集団生活の場で発生が報告されています。このことから、B型肝炎ウイルスワクチンの接種による予防をお勧めしています。一般的には、4週間隔で2回、さらに1回目の接種から20-24週後に1回(計3回)のワクチン接種で抗体がつくとされています。

 ※予防接種に関しては、小樽市保健所ホームページ「お子さんの予防接種について(定期の予防接種)」を御覧ください。

 

 また、B型ウイルスに感染した人の血液に触れた場合(針刺し事故等)、HBIG(抗HBeヒト免疫グロブリン)とワクチン接種が必要となる場合があります。血液に触れた部分を流水でよく洗い流し、なるべく早く医療機関を受診してください。

 

症状と治療

【症状】

 感染して90-150日の症状のない期間があった後、倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛、黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなること)がおこります。皮膚発疹や関節の痛みが生じることがあります。

 

 思春期以降にB型肝炎ウイルスに感染した場合には、約30%の人が急性肝炎として発病します。大部分の人は予後が良好で、中には自覚症状がないうちにウイルスが排除される人もいます。しかし、近年では、欧米型のウイルス(ジェノタイプA型)による急性肝炎が増加しており、そのうち10%は慢性肝炎に移行するとの報告があります。また、急性肝炎を発症した人の中には、急激に症状が悪化して劇症肝炎を発症し、死亡する例もあります。

 出産時の感染や、乳幼児期に感染した場合は、免疫機能が未熟なためウイルスを排除することができない持続感染者(キャリア)となる場合があります。持続感染者が思春期から30歳頃になると免疫機能が発達するため免疫細胞がウイルスを排除しようとします。その際、感染している肝臓の細胞も一緒に壊してしまうため、肝炎を発症します。多くの場合、肝炎の症状は軽いですが、B型肝炎ウイルス感染者の10-20%の人は慢性肝炎へと進行し、その中から肝硬変、肝がんを発症する人も出てきます。

 

【治療】

 急性のB型肝炎に対しては、症状を和らげるための治療が行われます。

 慢性化した場合には、抗ウイルス剤による治療が行われます。

 

 
 

関連リンク

医療機関の皆様へ

 B型肝炎は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)において5類に分類されています。

 B型ウイルス性肝炎患者及びその劇症肝炎患者(ただし、慢性肝疾患、無症候性キャリア及びこれらの急性増悪例は届出基準に該当しません。)を診察した場合は、7日以内に小樽市保健所健康増進課に情報提供いただきますよう、御協力をお願いいたします。

 

 届出基準及び届出票については、厚生労働省ホームページ「ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く)」(外部サイト)を御覧ください。

 

お問い合わせ

保健所 健康増進課
住所:〒047-0033 小樽市富岡1丁目5番12号
TEL:0134-22-3110
FAX:0134-22-1469
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