麻しん(はしか)について

公開日 2020年10月17日

更新日 2024年01月04日

セル 麻しん(はしか)
症状
  • 麻しんウイルスによって引き起こされる発熱、発疹を特徴とする急性の全身感染症で、「カタル期」→「発しん期」→「回復期」という経過をたどります。
    1.カタル期:目が充血し、目やにが多くなる、くしゃみ、鼻水などの症状と発熱がみられ、頬の粘膜にコプリック斑(白い斑点)が現れるのが特徴です。
    2.発しん期:一旦熱が下がりかけ、再び発熱した際、赤い発しんが出現します。発しんは、耳の後ろ、首、額から始まり、全身に広がります。
    3.回復期:熱が下がり、全身状態が改善します。発しんが消えた後は、褐色の色素沈着が残ります。発熱は、発しんが出現してから3-4日持続し、通常7-9日の経過で回復しますが、脳炎や肺炎を併発し、重症な経過をとることもあります。
  • 成人が感染した場合、肺炎などを合併し、症状が重くなることが多いとされています。

潜伏
期間

  • 主に10-12日とされています。
感染
経路
  • 空気感染(空気中を漂うウイルスを吸い込むことにより感染します。)

  • 飛沫感染(感染者の唾液に含まれているウイルスが咳等で飛び散り、それを吸い込むことにより感染します。)

  • 麻しんは感染力が非常に強く、免疫を持たない人が感染を受けると、ほぼ100%発症します。

【感染しやすい期間】

 発熱出現1-2日前から発疹出現4日頃まで ※感染力が最も強いのは発疹出現前の咳が出始めた頃とされています。

予防
方法
  • 麻しんは感染力が強く、マスクや手洗いだけでは予防できません。予防接種が有効な予防法です。

【任意予防接種】

 定期予防接種の対象外の方は、任意の予防接種により自己負担でワクチンを接種することができます。
 海外の麻しんの流行がみられる地域へ渡航する前には、母子手帳などで、予防接種歴を確認してください。麻しんにかかったことがない方で、麻しんの予防接種を受けたことがない方、1回しか接種していない方、または予防接種を受けたかどうかわからない方は、渡航前に、早めに医師に相談してください。

 各種予防接種の詳細については、小樽市保健所ホームページ「予防接種」のページを御覧ください。

治療法 特別な治療法はなく、症状を軽くするための治療がなされます。
近年の
流行
状況
  • 平成27年(2015年)、世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局により、日本が麻しんの排除状態にあることが認定されています。
  • 日本国内での発生は海外での感染例とその方と関連した例とされているため、流行地からの輸入症例に注意が必要です。
  • 春から初夏にかけて流行がみられます。
  • 全国及び道内の麻しんの流行状況については、「国立感染研究所ホームページ(外部サイト)」を御覧ください。

MR(麻しん風しん混合)ワクチンを就学前に2回接種しましょう

北海道では「MR(麻しん風しん混合)ワクチン(以下「MRワクチン」)の定期予防接種の接種率が95%以上」を目標としていますが、小樽市内の令和3年度の接種率は90.8%と目標を大きく下回っています。麻しん風しんは、抗体を持っていない方は、感染するとほぼ100%発症するといわれています。抗体を確実につけるためにも、麻しん風しんの予防接種を受けたことがない方は、MRワクチンを「就学前に」「2回接種」することを強くお勧めします。

各種予防接種の詳細については、小樽市保健所ホームページ「予防接種」のページを御覧ください。

【普及啓発ツール】

下記のリンクから普及啓発資料をダウンロードし、対象となるお子さん及び保護者さまへの周知啓発にご活用ください。

麻疹・風疹ワクチンなぜ2回接種なの?|NIID 国立感染研究所(外部サイト)
MRワクチン|使える!予防接種の啓発ツール|ワクチン接種啓発ツール|ワクチン.net(外部サイト)
啓発ツール|厚生労働省(外部サイト)

関連リンク

医療機関の皆様へ

R5.6.19 【HC→医療機関】道内における麻しんの発生に伴う注意喚起について(協力依頼)[DOCX:24KB]
医師による麻しん届出ガイドライン 第五版[PDF:1.65MB]
医療機関での麻疹対応ガイドライン 第7版[PDF:1.15MB]
麻しんに関する特定感染症予防指針(平成31年4月19日)(厚生労働省)(外部サイト)

お問い合わせ

保健所 健康増進課
住所:〒047-0033 小樽市富岡1丁目5番12号
TEL:0134-22-3110
FAX:0134-22-1469
このページの
先頭へ戻る