公開日 2020年10月21日
更新日 2020年12月22日
段ボール箱を使って、生ごみを堆肥化し、ごみを減量しましょう。室内に場所があれば冬でも簡単にできます。
用意するもの
容器
- 段ボール箱(縦30センチメートル×横45センチメートル×深さ30センチメートル(みかん箱位の大きさ)程度のもの)
- フタの作製や底を二重にするための段ボール
- 角材、木片、ラップの紙しんなど(箱を床から浮かすためのものです。)
基材
(1)ピートモス(20リットル入り袋で500円程度です。)
(2)もみがらくん炭(20リットル入り袋で400円程度です。)
(3)ピートくん(25リットル入り袋で900円程度です。)
- (1)と(2)を混ぜて基材を作ります。
- (3)は既に混ぜてある完成品です。
- 種苗店、園芸店、ホームセンターなどで購入できます。お取り寄せになる場合があります。(購入店舗に確認してください。)
道具
1.しゃもじ
2.園芸用シャベル
3.ゴム手袋など(かくはんするための道具)
4.温度計(100℃計:土中の発酵温度を確認するためです。)
5.はかり(調理用はかりでもよい。投入前の生ごみを計量するためです。)
- 先のとがったシャベルは箱を傷つけ、穴を開けることがありますので作業には注意が必要です。
- カビやダニも発生することがあるので、アレルギー体質の方や乳児のいるご家庭は室内での堆肥化は避けた方が良いでしょう。
容器の作り方
手順写真 | 解説 |
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(1)底のすき間を紙テープなどで、目張りします。 | |
(2)段ボール1枚を底に敷き、二重にします。 | |
(3)フタをたて、四隅を紙テープなどで止める。 | |
(4)別の段ボールでフタを作る。 | |
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箱の許容量が小さくなりますので基材の量、生ごみの量を加減してください。 フタを閉じ、雑誌、新聞紙などでおさえます。 |
どこに置いたらいいですか?
室温が20℃前後(最低15℃以上)確保できる場所に置きます。夏場は風除室内、車庫、物置などの屋根があるところでもできます。調理くずの出る台所に置くと、毎回の作業が楽です。
通気性を良くするため、床や壁から5センチメートル以上のすき間を開けます。木片などを床に置き、その上に箱をのせる。(じかに箱を置かない。)
段ボールは、生ごみの水分を逃がしたり、微生物の活動(発酵)に必要な空気を通します。通気性のないビニール袋などは使用しないでください。
堆肥化をはじめよう!
箱の半分程度の深さに基材を入れます。「ピートくん」(25リットル入り)使用の場合は20リットルを箱に入れ5リットルを残し、後で水分調整用に使います。
基材の作り方
25リットル:投入する生ごみの量が平均500グラム/日の場合
手順写真 | 解説 |
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25リットルつくる場合、「ピートモス」15リットル・「もみがらくん炭」10リットルです。 |
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(1日平均500グラム位は処理できます。一度に大量に入れたときは、分解の進み具合を見てその後の量を加減しましょう。) |
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(生ごみは小さく切ったり、熱湯を通すなどすると、かき混ぜやすくなり、分解も早くなります。) 最初のうちは基材が乾燥していますので、コップに1、2杯の水を足してください。 |
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空気を取り入れるため、必ずかき混ぜましょう。 (生ごみを入れないときも、かき混ぜると分解が早くなります。) |
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生ごみを最初に投入してから約2週間後に、温度が30℃くらいになります。 温度が上がらないときは、米ぬかや少量の使用済み天ぷら・油、古くなったきな粉、 砂糖、甘い菓子などを入れるといいです。 |
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角材、木片、サランラップの紙しんなどを利用して床から5センチメートル以上上げてください。 壁際に置く場合は壁から5センチメートル以上離してください。 |
いつ堆肥として使えるの?
- だいたい3か月くらいで、生ごみの投入をやめ、1、2週間、時々かき混ぜる。
- その後、土と混ぜてさらに1、2か月置き、堆肥として使用できます。(半年ぐらい寝かせるのがベストです。)