公開日 2020年11月20日
更新日 2024年04月01日
近年、人口減少や少子高齢化などにより、市内の公共交通機関、特に路線バスの利用が減少し、将来的な公共交通機関の確保が難しくなることが懸念されています。この機会に将来の公共交通機関について考えてみませんか。
公共交通機関の現状
路線バスをはじめとする公共交通機関は、通勤や通学、買い物や通院など、市民生活に欠かせません。
しかし近年、人口減少、少子高齢化などにより、特に市内の路線バスの利用者は、年々減少しています。このままの状況が続きますと、将来的に必要な公共交通機関の確保が難しくなることが懸念されます。
市内の路線バスの年間利用者は、平成19年の約1,135万人に対し、平成28年は約913万人であり、10年間でおよそ2割に当たる約222万人の減少となっています。
また、小樽市内のJR駅(小樽、南小樽、小樽築港、銭函)の乗車人員数は、平成18年度の約564万人に対し、平成27年度は約558万人であり、10年間でおよそ1%に当たる約6万人の減少となっています。
このような状況に加えて、今後予想される高齢化率の上昇により、自家用車を運転できない、または、免許を返納した高齢者の増加が予想されます。それに伴い、市民生活を支える公共交通機関の役割は、一層高まっていくと考えられます。
市の取り組み
市は、今後どうすれば公共交通機関を維持できるのか、また、利便性を向上することができるのかを考えるため、平成29年11月に交通事業者や公共交通の利用者、学識経験者、道路管理者、公安委員会などで構成する「小樽市地域公共交通活性化協議会」を設置しました。そして、協議会でさまざまな議論を重ね、令和元年5月には、地域公共交通のマスタープランとして「小樽市地域公共交通網形成計画」が策定されています。
これからの公共交通を考える
本市の公共交通機関は、隣接する札幌市や余市町へもアクセスしているほか、市内においてもバス路線がJR小樽駅を中心に各地区へ張り巡らされ、他都市には見られないような時間の間隔で運行されてきた状況があります。
持続可能な公共交通を確保するためには、公共交通機関の存在は当たり前と思うのではなく、皆で守っていくという意識で積極的に利用していく必要があります。皆さんもこの機会に公共交通機関の大切さについて考えてみませんか。
【参考】