市長記者会見記録令和3年4月30日

公開日 2021年04月30日

更新日 2021年05月07日

市からのお知らせ

■動画データ:小樽市長記者会見令和3年4月30日(外部サイト:YouTube)

■会見資料1:小樽市のワクチン接種予約の方法[PDF:555KB]

■会見資料2:「地域がん診療連携拠点病院」の指定について[PDF:172KB]

■会見資料3:たるトク健診について、後期高齢者健康診査・歯科健診について[PDF:356KB]

■会見資料4:たるトク健診のポスター[PDF:533KB]

■会見資料5:健康診査のお知らせ[PDF:609KB]

■会見資料6:歯科健康診査のお知らせ[PDF:762KB]

下記のとおり、市長から発表がありました(午前11時〜)

(総務部長)
定刻となりましたので、これより今年度初となります市長定例記者会見を開催いたします。それでは、お手元の次第に沿って市長からご説明を申し上げます。市長、よろしくお願いいたします。

(市長)
 改めまして、おはようございます。よろしくお願いします。今日は六つの項目について、お話させていただきたいと思います。資料もいくつかありますので、確認をしながら聞いていただければと思います。
まず、1点目は新型コロナウイルス感染状況についてです。本市における新型コロナウイルス感染症の感染患者の発生状況についてですが、昨年末から本年2月上旬にかけては、感染者が大幅に増加し、集団感染も多数発生する状況の中、1月28日に北海道による市内の不要不急の外出、市外との往来自粛の要請が、それぞれ出され、これに合わせて、小樽市独自の要請として、2月15日までの酒類を提供する飲食店の休業を要請したところです。2月以降は感染者が大幅に減少し、3月31日から4月17日の間、感染者が発生しない期間もありましたが、4月中旬以降、再び感染者発生が増加傾向にあり、4月29日現在では、1週間の合計患者数が19人、10万人あたり16.3人となり、北海道の警戒ステージ4の基準である15人を超える状況になっています。ゴールデンウイークの期間を迎えますが、この期間は人の移動や会食機会が一層活発化する時期でありますので、全国的に感染が拡大する中、感染の再拡大を防止するためにも、市民の皆さんには、「外出」「飲食」「職場」、こうした「三つの場面」での感染防止行動の実践を徹底していただきたいと思っています。特に飲食の場面では、4人以内の少人数で、短時間、深酒をせず、大声を出さず、会話の時はマスク着用といった「黙食」を実践していただきたいと思っています。市としても、感染拡大防止に引き続き全力で取り組んでいきますので、市民の皆さんにも、引き続き感染防止対策を徹底するとともに、感染リスクを回避する行動をお願いします。
 次に、2項目目ですが、成人式の再延期についてです。令和3年小樽市成人式は、さまざまな感染対策を講じた上で、5月2日(日)に小樽市民会館において開催する予定でしたが、全国的に新型コロナウイルスの感染が再拡大し、札幌市においても感染拡大の懸念から、不要不急の外出や往来の自粛などのゴールデンウイーク特別対策が実施されています。こうした中で、市内を含め、多くの方が集まる成人式を開催することは、本市において、更なる感染の拡大を招く可能性が高いと考えられますことから、新成人の皆さんやご家族など、多くの方の健康と安全を最優先に考え、再延期することとしました。対象者には、4月23日に再延期の通知を発送したほか、市のホームページ、フェイスブック、ツイッターでも、お知らせしています。なお、再延期後の日程等については、現時点では未定となっていますが、今後の感染状況を考慮するとともに、式典の実施方法も含めて再検討して、改めて対象となる方へご案内をさせていただきたいと思っています。再度の延期となり、参加を楽しみにこれまで準備を重ねてこられた皆様には大変ご迷惑をお掛けしますが、成人式は新成人の新たな門出を祝う生涯において大切な機会であり、開催の可能性を検討していくこととなっていますので、ご理解くださいますようお願いします。
 3点目は、新型コロナウイルスワクチン接種についてです。市内において、65歳以上の高齢者に対するワクチン接種が4月19日から始まっています。当面は特別養護老人ホームの入所者および医療機関かかりつけ患者の一部の方への接種を実施し、その後については、国からのワクチン配分量により、5月中旬以降、順次高齢者の方へ接種券を送付していきます。具体的な日程ですが、5月10日(月)に小樽市新型コロナウイルスワクチン接種コールセンターを開設し、ワクチン接種に関する相談の受付を開始します。5月17日(月)には、75歳以上の方へ接種券を郵送し、同日午前9時から予約の受付を開始します。続いて、65歳から74歳までの方には、5月31日(月)に接種券の郵送を始め、同日午前9時から予約の受付を開始します。予約の方法は、お手元の資料にありますとおり、三つの方法があり、市の予約受付システムでウエブ上での予約のほか、市が開設するコールセンター、またワクチン接種を行う受託医療機関で申し込みができます。なお、65歳未満の方へのワクチン接種については、国からのワクチン配分がまだ決まっていません。接種が可能となる時点で、順次接種券を郵送していきますので、接種券が届くまで、今しばらくお待ちいただくようお願いします。ワクチン接種に関する情報については、5月1日発行の広報おたるに掲載するほか、市のホームページにも新たな情報を順次掲載していますので、そちらもご覧いただきたいと思います。
次に令和2年国勢調査の速報値についてです。令和2年10月1日実施の国勢調査について、小樽市が独自集計した結果による速報値がまとまりました。これは独自集計したものですので、総務省統計局から後日公表される結果とは相違する場合がありますが、人口については、11万1422人で、平成27年(2015年)の前回調査より、1万502人の減、減少率は8.61%となっています。このように、年間2000人ペースで人口の減少が続いていますが、何とか、この流れに歯止めをかけ、人口減少を抑制していきたいと考えています。本市ではこれまでも、若者の地元定着に向けた、高校生就職スキルアップ事業や若者就職マッチング事業、安心して子どもを産み育てられる環境整備として、子育て世代包括支援センターの開設、子どもの医療費助成の拡充、不妊検査助成事業や周産期医療体制の再開などに取り組んできました。今年度においても、助産師等による家庭訪問サービスの拡充や、子育てに係る業務を新設したこども未来部に一元化し、子育て施策の充実を図っていきます。今後も、昨年策定した第2期総合戦略で重点項目とした、社会動態の減少改善に向け、「仕事」「子育て」「移住」を柱に、取り組んでいきたいと考えています。人口減少対策や子育て支援策は、すぐに効果が現れるものではありませんが、今後も、企業誘致や地場産業の振興などによる雇用の場の確保や教育環境の整備など、若い世代を中心に幅広い世代が住みたい、住み続けたいと思えるまちづくりを進めていきたいと考えています。
 次に、小樽市立病院の「地域がん診療連携拠点病院」の指定についてです。お手元の資料をご覧ください。これまで後志には、二次医療圏で原則として1か所指定される地域に密着したがんの専門病院である「地域がん診療連携拠点病院」がありませんでしたが、小樽市立病院が、このたび、国が定める指定の要件を満たし、3月29日付で「地域がん診療連携拠点病院」に指定されました。これまで小樽市立病院は、独立行政法人国立病院北海道がんセンターとの連携を前提にしたグループとして、平成29年4月1日から令和3年3月31日までの4年間、「地域がん診療病院」に指定され、がん治療を提供してきましたが、必要な人員を配置し、診療実績を積んだ結果、指定要件を満たし「地域がん診療連携拠点病院」の指定を受けたものです。今後は、更に、がん診療のレベル向上に努め、お住まいの地域での専門的ながん医療の提供、がん診療の地域内での連携協力体制の構築、がん患者・家族に対する相談支援および情報提供等を行うとともに、地域の医療機関の医療従事者への研修などを開催し、小樽市および後志地区のがん診療の中核的な役割を担っていきます。なお、指定期間は令和3年4月1日から令和5年3月31日までの2年間となっています。
 次に、小樽市国民健康保険の特定健診「たるトク健診」についてです。お手元の資料をご覧ください。特定健診は、40歳以上75歳未満の国民健康保険加入者が、年に一度受けられる、生活習慣病の予防・改善を目的とした健康診査です。本市では、昨年度より、早期受診者へクオカードを贈呈するなどの受診率向上対策を強化していますが、受診率が向上する結果となったものの、未だ全国最下位レベルと低迷しているのが現状です。そのため、今年度は更なる受診率向上対策として、新たに、課税世帯の方が個人で受診する場合、8000円の自己負担額が掛かっていた「たるトク健診」について、無料とします。また、10月末までの早期受診者にクオカード1000円分をプレゼントするキャンペーンについても、昨年度から引き続いて実施します。加えて、平成31年度から令和3年度まで3年連続で受診された方へ、抽選で、脳ドック検診の受診券を贈呈するなど、定期的な受診を促す取り組みを実施していきます。また、75歳以上の方についても、国民健康保険と同様に、今年度から健康診査の自己負担を無料とします。従来より実施している無料の歯科健診とともに、ぜひご利用いただきたいと考えています。健康寿命を延ばすことにより、市民の皆さんが元気に楽しく人生を送ることができる、生涯現役社会を実現するためにも、「たるトク健診」や後期高齢者健康診査、歯科健診などを年に一度、必ず受診していただきますよう、お願いします。
私からは、以上です。

報道機関から、下記のような質疑がありました。

(総務部長)
ご質問等ございましたら、どうぞご発言ください。

(北海道新聞)
ワクチンの接種の時期が示されました。各地の状況では、予約に際して混乱が生じているような自治体の状況も見られますが、小樽市の場合は2週間の間隔を置いて発送ということですが、ワクチンの配分量がまだ見通せていない状況の中、これで対応は可能という判断なのでしょうか。

(市長)
基本的には、国から入ってきている情報を元にスケジュールは考えていますが、テレビ報道などを見ますと、非常に現場が混乱したりですとか、電話がつながらないといった状況を目にしていますので、私どもとしては、そういった状況が起きないように、円滑に市民の皆さんが接種を受けられるような体制を作っていきたいと思っています。

(小樽ジャーナル)
ワクチン接種に関してですが、医療従事者の方たちの接種が、4月11日頃で17%とお聞きしましたが、その後その接種率は上がりましたか。また、入所しているお年寄りの方と、一般の高齢者にも接種したと思いますが、どれぐらいの方にしたのか教えてください。

(市長)
数ですね。

(小樽ジャーナル)
数というかパーセントで。

(保健所次長)
医療従事者につきましては、3月16日から始まっていまして、今週の状況はまだ集計できていませんが、先週末の時点で20%弱という状況でした。この後、ふんだんにというわけではないですが、定期的にワクチンが供給される予定となっていますので、順次進めていく予定になっています。高齢者については、4月19日から特別養護老人ホーム入所者の接種が始まり、一部医療機関での接種も始まりました。まずは一箱分(500人分の2回分)が届いたということで、まずはそこから進んでいます。今週にもう一箱届く予定になっていますので、その一箱を使って、今度は老人保健施設や養護老人ホームといった施設の接種を進めていきたいと考えています。これはこれから始まるところです。

(小樽ジャーナル)
一箱1000回分ということですか。

(保健所次長)
そうです。およそ1000回分です。

(小樽ジャーナル)
それが今週に届くということですか。

(保健所次長)
もう一箱届きます。

(小樽ジャーナル)
今週というと今日か明日ということですか。

(保健所次長)
はい。

(読売新聞)
ワクチンの関係で、75歳以上と65~74歳は、おおよその対象人数を教えてほしいのと、「混乱を避けるために対応していく」ということを、もう少し具体的に説明してください。

(保健所次長)
おおよその数字になりますが、65歳以上の高齢者は4万5000人と考えていまして、だいたい半分くらいに分かれるような形で、75歳以上と65~74歳に分けた形で接種券の発送と、予約の受付を開始することとしました。接種券が届いた当初はやはり予約が殺到すると思いますので、その混雑を緩和するためにも2段階で、と考えています。今の状態で、65歳以上の高齢者全員のワクチンが届くというところまでの国からの通知はありませんが、6月末までには全員分のワクチンを供給するということを伺っていますので、それに合わせた形で、予約を受け付けて、各医療機関での接種を進めていきたいと考えています。

(読売新聞)
では、4万5000を2で割ればいいということですか。

(保健所次長)
おおよそですね。

(読売新聞)
重ねて、そこの部分で聞きたいことがあります。先ほどの説明ですと、5月17日と31日から接種券を発送して、9時から予約開始と説明がありました。そうしますと、接種券が無くても予約はできるのですか。

(保健所次長)
原則としては、接種券が手元になければ予約はできません。ただ、発送する日から受け付けをする準備を進めていますので、届き次第、予約を入れていただければと思います。

(読売新聞)
ということは、現実的には、翌日届くとして例えば75歳以上の人は、5月18日から予約できるということですか。

(保健所次長)
予約はできます。手元に接種券が届けば、予約できます。

(読売新聞)
17日は予約できないと言うことですね。

(市長)
現実的には接種券は届いていないと思います。

(読売新聞)
なので、現実的にはここに書いてある日の翌日からできるであろうという理解でいいですか。あと、混乱を招かないための対応について、具体的にあれば教えてほしいです。

(保健所次長)
今のところ予約の枠を7~8月まで設定して、各医療機関、一日何人、週当たり何人ということを今調査しているところですので、ある程度幅をとった形で、予約の枠を作った上で、予約がすぐに満杯になるのを避けるような形で考えています。

(読売新聞)
特定健診ですね、国保加入者なので、商業をやっている人とか個人事業主とか、そういう方になると思いますが、その人数はどれくらいいるのかということと、先ほど全国最低レベルというお話があったのですが、これは前年、昨年度、年か年度かはわかりませんけども、具体的にどれくらいだったのか教えていただけますか。

(福祉保険部主幹)
対象者数は、だいたい1万8000人程度が対象者数になります。実績なのですけども、令和元年度の実績が19.6%。令和2年度は、これを上回る予定ではありますが、全国においては、だいたい下から1%内に入っている最下位レベルの受診率となっています。

(保険年金課長)
今言った人数ですが、たるトク健診の対象者となる40歳~74歳までの人数を今申し上げまして、国保の加入者数はそれよりももうちょっと上回ってまして、いま正確な数字は持っていないのですが、2万3000~4000人くらいだったと思います。

(読売新聞)
後で教えていただけますか。

(保険年金課長)
わかりました。

(読売新聞)
区切りは、年度でいいのでしょうか。年じゃなくて。

(保険年金課長)
年度です。

(読売新聞)
このように無料でやっている自治体というのは、他に・・・全道は広すぎるので例えば後志とか、札幌圏とかではどうでしょうか。つまりどれくらい珍しいかどうかの判断なのですが。

(福祉保険部主幹)
主要10市におきまして、無料化されているのが、こちらで確認しているところによりますと、課税非課税併せて無料化しているところは、5市あります。市町村としては、函館、室蘭、釧路、帯広、苫小牧と確認しています。

(北海道新聞)
先ほどのワクチンの関連で保健所の方から、高齢者ワクチンについて、7、8月と設定をしていると。一方で1週間前に菅総理が7月末までに接種を終えられるように取り組むというふうに記者会見で言っていますが、この辺の整合性、あるいは市としての高齢者ワクチンの接種のスケジュール的な考え方というのを今一度お知らせ願えますか。

(保健所次長)
7月末までという菅総理のお話を受けまして、当初は7月末より延びた形で計画を立てていましたが、そういった要請を受けていますので、7月いっぱいで高齢者の全ての接種が終われるように医師会とも協議を進めて、どのような形で進めるかということを協議しているところです。できるだけ7月中に終わらせるという方向で検討していきたいと考えています。

(NHK)
先日、並行在来線のブロック会議が行われて、道から示された三つの案(全部バス化、全部路線化、また一部バス化)があったと思いますが、今のところ小樽市としての理想的な着地点と言いますか、まだ決まっていなかったりするかもしれないですが、もしそういう理想的な着地点があれば教えていただきたいなと。今後の小樽としてのこの協議の進め方、例えば議員さんとか住民の皆さんとかに、どういう形で周知をしていきたいかというのがあれば、教えていただきたい。

(市長)
先日ブロック会議がありましたが、あらかじめ想定はできたことだとは思いますが、小樽~長万部間で鉄路を残していくとなりますと、初期投資で191億円、それから単年度収支で23~24億円ということで、非常にこれから人口が減っていく中で沿線自治体の負担は大きくなるなというのは実感をさせていただきました。一方で、バス転換にしても課題が無いわけではありませんので、会議の中では地元負担がどのくらいになるのか、国の補助金なり道の補助金というのがどのくらいあるのか、あるいは先行自治体の先行事例の事案をお示しいただきたいということでお話をさせていただきましたが、ただ、当市におきましては、まだこの並行在来線をどうするかという議論が十分進んでいませんし、今回、道の方から収支予測、それから需要の予測、こういった資料が提供されまして、議会の方にも、すでにお示しをさせていただいています。ですから次の6月の議会では、議会の方からは並行在来線の在り方についてのご意見が出されて質疑が行われると思っていますので、そういったご意見を頂きながら、最終的に市としてブロック会議での市としての考え方を述べていきたいなと思っているところです。

(北海道新聞)
小樽の看護教育体制についてお伺いしたいと思います。いろいろ取り沙汰されていますが、一つは、現状の専門学校が来年度の生徒募集停止をするという案が浮上しているということで、現状の准看の学校に通う約80人の生徒さんたちが小樽で正看の資格を取るという道が険しくなってきているのではないかというところです。現状、関係者を含めて協議をされている真っ最中だというところだと思いますが、小樽市としてこれの現状認識と、それからどういう風にこれをいい方向に着地点を見出していけるか、非常に難しい問題だとは思いますが、現状での市長としての所見をお伺いできればと思います。

(市長)
所見ということですが、まだ正式に決まったものは何もないというふうに認識していますが、小樽市、それから医師会、共育の森学園、心優会、この4者で、事務レベルでこれまでも協議を続けてきたと伺っています。報道を受けまして、市の内部でも検討をさせていただいていますが、担当の方からはいくつかのバリエーションを示されていますが、どのバリエーションを取りましても、進学先の確保が出来ないとか、あるいは教員の確保の問題、あるいは一定期間、看護従事者を輩出できないというような課題を、どのバリエーションをとっても課題を抱えていますので、今後もまだ関係者と協議を進めさせていただきたいと思っています。私としては、なんとか進学先だけは確保できないかなという中で、課題の解決にあたっていきたいなと思っています。特に准看護師の学校に通われている皆さん方というのは、家庭をお持ちの方々の生徒さんも多いということですから、ここでやはり進学先が無くなるということについては、出来るだけ避けなければならないだろうなという認識はあります。協議の中でいろいろなご意見を頂きながら、どういった支援をできるかどうかということも含めて、解決に向けて取り組んでいきたいなと思っています。

(北海道新聞)
10年前に、小樽全体を大きく揺るがした政治資金パーティー事件、これから5月1日で10年になります。市長も渦中に当時おられたと思いますけど、政治的中立性を求められた公務員の在り方、いろいろな取り巻く状況や体制、いろいろ課題等があって、それを解決する10年であったと思いますし、市政がいろいろ紆余曲折した10年でもあったのかなと思います。この点に関して、市長の方から10年だからなんだというわけではないが、どういうものを、小樽の中での流れとして捉えて、そして、それをどう教訓にして、今後の市政運営に携わっていきたいというふうに思っていらっしゃるかというところを伺いできればと思います。

(市長)
そうですね。政治資金規正法の事案があって、この間、現職の市長が敗れた、そういった10年だったなと思います。パーティー事件そのものは、私たち公務員として、政治的な中立性を求められるわけですが、そのことについては、我々も研修を通じて、どの職員も公務員の政治的中立性は理解していると思いますが、結局は、法に抵触することで、どういった社会的な影響を及ぼすかということに十分思いが至らなかった、そういった意味での組織の中での緩みがあったのではないかと思っています。ですから、これからまだまだ選挙は各種あるわけですが、私としては、そういった機会を通じて、職員に対しての公務員の政治的な中立性というものを、ことあるごとに職員に対しては話していきたいと思っています。それから、やはり五者体制というものが、当時批判をされていましたが、やはり市民から見ますと、五者の先に市民がいるのでしょうけど、市民の皆さんにとって本来身近であるべき市政が、市民から見ると市民目線でなかったり、市民と行政の距離感だとか、そういったことがあったのではないかと思っています。市民は、そういったところの変化を求めたのではないかと思っています。ですから、私が今2年半経って、市民が求めた変化を十分よく把握はできておりませんが、多分そういったことだと思って、市政としては市民の目線ですとか、市民との距離感というものを絶えず考えながら、市政の運営には当たっていると思っています。また、議会との関係も問われたとは思いますが、議会との関係で言いますと、議会との信頼感を確保しながらでも、やはり是は是、非は非、の立場で臨んでくべきではないかと思っていまして、そういった中で、市民の皆さんからも信頼感を得ていきたいと思っています。

(読売新聞)
並行在来線の関係で、余市―小樽間というのは小樽にとっても結構重要な問題ではないかと思いました。余市―小樽の生活の移動手段の確保について、今の段階では、市長としては何かアイデアはありますか。

(市長)
アイデアは、特に今はありませんが、やはり小樽―余市間というのは、確か2000人の乗車客がいますし、簡単にバス転換ができるかどうかということは、まだはっきりと分かっていませんが、ブロック会議とは別に、このあたりについては、余市町とも少し議論していかなければいけないだろうなと思っています。特に余市町は、議会も商工会議所も鉄路は残す、残してもらいたいという意向があるようですので、そのあたりの情報交換をさせていただきながら、今回は余市と小樽、余市と長万部を切り離したパターンも示されていますので、どんなことができるかどうか、しっかりと話し合っていきたいと思っています。今どうするという考え方は持っていません。

(総務部長)
他に無ければ、以上をもちまして市長定例記者会見を終了いたします。次回は、次第にありますとおり、令和3年5月28日(金)午前11時からを予定していますので、よろしくお願いします。

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