公開日 2022年08月24日
更新日 2024年08月01日
現在、本市では、第3号ふ頭及び周辺区域において、第3号ふ頭は国際旅客船ふ頭を核とする空間、その周辺は観光船乗り場と一体となった交流空間として、この区域全体をにぎわいのある国際交流空間とするため、再開発事業を進めています。この再開発の取り組みについてお知らせいたします。(令和6年7月現在)
1 第3号ふ頭及び周辺再開発計画について
2 具体の整備に向けた検討について
3 当面の整備の考え方について
4 再開発の施設配置計画図及び整備スケジュール等について
1 第3号ふ頭及び周辺再開発計画について
本市では、この区域全体をにぎわいのある国際交流空間とするため、学識者や市民のみなさんからなるワークショップの提言などを踏まえ、平成26年度に「第3号ふ頭及び周辺再開発計画」を策定しました。
平成26年度「第3号ふ頭及び周辺再開発計画」[PDF:1.74MB]
この計画の実現に向けて、平成26年度から事業に着手することとしましたが、使用している4棟の上屋や指定保税地域などの物流機能の移転、市の財政負担、民間活力の導入の実現などの課題も多くあることから、段階的に整備を進めることとしました。
この際に段階的に進めるための当面の「施設配置計画図」を次のとおり取りまとめました。
平成26年に計画した当面の「施設配置計画図」[PDF:494KB]
2 具体の整備に向けた検討について
平成26年度から、国直轄事業による大型クルーズ船対応岸壁などの工事を進めてきましたが、岸壁の完成が近づき、再開発の具体の施設の配置計画等が必要となったことから、官民と連携し、整備コンセプトや、施設の具体の導入機能・配置などを検討するため、令和元年から関係団体などからなる「第3号ふ頭を核とした魅力づくり連絡会議」を開催し、意見交換を行っています。
「第3号ふ頭を核としたみなと魅力づくり連絡会議」について[PDF:843KB]
この連絡会議は、令和元年6月の第1回以降、令和6年2月まで計20回開催しており、これまでの主な意見は、次のとおりです。
1)導入すべき機能について
第3号ふ頭及び周辺地域が、様々な交通手段で訪れる市民や来訪者にとって、「憩いの場」、「楽しい場」、「便利な場」となり、何度も訪れてもらえるような空間にすることを目標に、以下の機能の導入を進めることがよい。
憩いの場 : 親水空間(緑地、親水護岸)
楽しい場 : 観光船乗り場と観光船ターミナル、イベント広場、商業施設
便利な場 : 旅客船ターミナル、大型バス駐車場、観光施設(インフォメーション)、
WiFi機能、観光駐車場(乗用車、バイク、自転車)、多目的ルーム、
バス・タクシー乗場、トイレ・コインロッカー・シャワーブース
2)整備コンセプトについて
小樽運河周辺の整備基調との連続性を図ることにより、小樽港が全盛期であった時代の歴史を伝えることが出来る大正から昭和初期の景観を基本に、これらのコンセプトとの調和を考慮しつつ近代的なデザインも取り入れることがよい。
3)施設の配置等について
当面の整備区域における施設の配置計画については、平成26年度に整理した位置図を基本としつつ、観光・商業施設についても、当面の整備計画において、市内民間企業から出資を募るなど民間資本の導入を前提に位置付けることがよい。
この場合、観光・商業施設の設置場所について、34号上屋の場所は、当該再開発区域の中でも水際線を生かせる最も魅力的な場所であり、この場に設ける施設については、岸壁の供用に伴う大型クルーズ船寄港時の乗船客の動向、観光船の集約の効果等を踏まえて慎重に見極めて計画する必要がある一方、岸壁の供用時期が近づき、インフォメーションや物販等の便益施設は早期に導入する必要があることから、当面、マリン広場にこれらの機能を持たした観光・商業施設を設置し、その後、当該地域の将来動向、ニーズを見極めてから、34号上屋の場所に、新たな施設を導入する進め方がよい。
4)みなとオアシスの登録について
登録の名称、エリアの設定について、名称は「みなとオアシス小樽」とし、エリアについては、まずは、第3号ふ頭及び周辺エリアの登録とし、運営主体である協議会の活動が軌道に乗るなど、エリア拡張の環境が整った段階で、マリーナエリア、北運河エリアについても段階的に登録していくことがよい。
※令和6年4月21日に、第3号ふ頭及び周辺の施設で構成される「みなとオアシス小樽」が登録されました。
みなとオアシス小樽について | 小樽市 (otaru.lg.jp)
5)これまでの「第3号ふ頭を核とした魅力づくり連絡会議」の開催内容は次のとおり
です。
「第3号ふ頭を核とした魅力づくり連絡会議」の開催状況(令和6年2月現在)[PDF:143KB]
3 当面の整備の考え方について
将来は、平成26年度に策定した「第3号ふ頭及び周辺再開発計画」の施設配置計画図の配置を目指しますが、当面は段階的に進めていくこととし、この当面の整備の主な考え方は、「第3号ふ頭を核とした魅力づくり連絡会議」での意見も踏まえ、以下のとおりとしています。
1)導入すべき機能について
- 連絡会議で出された意見をできる限り導入できるよう配置する。
2)整備コンセプトについて
- 連絡会議で出されたコンセプトを基本として計画する。
3)施設の配置等について
- 34号上屋跡地には、将来、観光商業施設の配置を計画していますが、再開発を進めて行くうえで最も重要なエリアであり、どの様な施設にするかは、将来ニーズを見極めながら計画することとしたため、大型クルーズ船対応施設の供用開始を踏まえ、インフォメーションや物販、トイレの機能が導入される観光商業施設を、小樽港マリン広場に導入することとしました。
なお、小樽港マリン広場は、将来は多目的広場として計画していた場所ですが、イベントの開催については、緑地でのスペースや大型バス駐車場を利用することで代替機能が確保できると考えています。 - 観光船ターミナルは、既存の34号上屋の老朽化が著しいこと、また、海事関係機関の情報発信や旅客船客と市民との交流空間などとして使用する多目的ホールを配置するため、既存の34号上屋を取壊し、多目的ホールを併設した観光船ターミナルを新築することとしました。
なお、観光船ターミナルの隣接地には、将来のニーズに対応が可能となるよう、拡張スペースを確保することとしました。 - 旅客船(クルーズ船)ターミナルは、既存の上屋を活用して対応、クルーズ船用バス駐車場は当面の整備エリアの中で限られたスペースを利用し整備することとしました。
4)みなとオアシスの登録について
- 連絡会議での意見を基に、代表施設を観光商業施設(小樽国際インフォメーションセンター)とし、令和6年4月の登録に向け、国へ登録申請を行う。
※令和6年4月21日に、第3号ふ頭及び周辺の施設で構成される「みなとオアシス小樽」が登録されました。
みなとオアシス小樽について | 小樽市 (otaru.lg.jp)
4 再開発の施設配置計画図及び整備スケジュール等について
- 「再開発着手前の状況」及び「施設配置計画図」は、以下のとおりです。このうち、現在は、③の当面の「施設配置計画図」の配置にて事業を進めています。
①「再開発着手前の状況」(平成26年度時点)[PDF:402KB]
② 平成26年に計画した当面の「施設配置計画図」(平成26年度 作成)[PDF:494KB]
③ 現在、計画している当面の「施設配置計画図」(令和4年8月現在)[PDF:540KB]
④ 将来の「施設配置計画図」(平成26年度 作成)[PDF:623KB]
- 「当面の整備イメージ図」、「整備スケジュール案」は以下のとおりです。
⑤当面の整備イメージ図(令和6年2月現在)[PDF:836KB]
⑥整備スケジュール案(令和6年2月現在)[PDF:80.9KB]