電気機関車(ED75とED76)のPCB処理について

公開日 2023年07月14日

更新日 2023年07月21日

概要

 小樽市総合博物館本館で所蔵・展示しています電気機関車(ED75 501とED76 509)2両に搭載されている機器の中に、高濃度PCB含有の変圧器とコンデンサの存在が確認されたため、それらを取り出し、専用処理施設に移送し処理を行います。この2両の電気機関車には、これら以外にもPCB含有の可能性がある機器が存在し、それらをすべて取り出し確認、処理を行う必要があるため、当該車両の解体が必要な状況です。車両解体後の対応については、作業状況を踏まえ検討してまいります。

PCB処理と電気機関車の解体について

 PCBとは、ポリ塩化ビフェニル化合物の総称で、電気機器用の絶縁油などに利用されていました。毒性が強く、人体に蓄積することで様々な症状を引き起こすことが報告されています。PCBが大きく取り上げられる契機となったのは、昭和43年に健康被害を発生させたカネミ油症事件があります。PCB特別措置法(平成13年施行)により、適正な処理が求められているために、早急に作業を進めなければなりません。
 当該車両は、昭和61年に当時国鉄が運営していた旧「北海道鉄道記念館」に搬入されてからの37年間、屋外展示を続けてまいりました。劣化が進行したため、腐食した接合部の切り離しや、吊り下げ作業などを行った場合、部材を含めた車両が崩壊する危険があります。これを回避するために、車両の切断や分割作業が必要となります。
 当該車両には健康被害をおよぼすアスベスト(石綿)の存在も判明しているため、除去作業や関連機器の部分的な撤去も行います。
 今回の作業をより困難としている点は、すでにPCBの存在が明らかになっている大型の変圧器と大型コンデンサ以外にも、昭和40年代に製造された当該車両には他にもPCB含有の可能性がある機器が数百点あると指摘されている点です。多くのPCB機器を迅速に確実に処理するためには、総合的に判断して、「解体せざるをえない」という結論に達しました。

作業予定

 電気機関車のPCB処理作業は、周辺に安全柵を設置して行います。そのため、作業期間中は電気機関車およびその周辺の展示車両や自動車展示館などが見学できません。
 作業期間中の見学規制については、こちらをご確認ください。
 電気機関車のPCB処理作業に伴う見学規制について

7月14日(金)~    ED76周辺の安全柵等設置作業
7月19日(水)     ED76のPCB処理作業
7月21日(金)~    ED75周辺の安全柵等設置作業
7月下旬(予定)    ED75のPCB処理作業
10月(予定)      PCB処理作業終了、安全柵の撤去

代表的なお問い合わせに対する回答

Q1.  PCBを取り出さずに、車内に封じ込めて「保管」することはできないの? A1. PCB特措法により、PCBの処分が義務付けられています。そのため、機器を取り出して必ず処理しなければなりません。

Q2. 解体された車両の部材、部品は、その後どうする予定? A2. 有害物質の除去、撤去の対象とならない部材、部品等については、できるだけ後世に残すために博物館資料として保存する計画ですが、除去等の作業によっては実施できない場合があることも想定しています。

関連ページ

対象となった電気機関車について  今回対象となっているED75 501は、昭和41年製造で、ED75形500番台の1号機です。小樽から滝川間の北海道交流電化用の試作機として1両のみが作られ、平成22年にJR北海道から準鉄道記念物に指定されました。またED76 509は、ED76形の509号で昭和43年製造で、北海道での電化の幕開けとともに活躍した車両です。いずれの車両も昭和61年に廃車になり、その年に当地の北海道鉄道記念館に搬入され、そして小樽交通記念館を経て、現在の小樽市総合博物館へ引き継がれて展示されてきました。

電気機関車ED75のいろいろな写真[PDF:350KB] 電気機関車ED76のいろいろな写真[PDF:463KB]
電気機関車のPCB処理について(令和5年6月9日)

 



 

お問い合わせ

教育委員会教育部 小樽市総合博物館
住所:〒047-0041 小樽市手宮1丁目3番6号
TEL:0134-33-2523
FAX:0134-33-2678
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