公開日 2020年10月16日
更新日 2025年07月24日
ジカウイルス感染症とは
ジカウイルス感染症は、蚊を媒介して感染する病気です。ジカウイルス感染症は感染しても症状がないか、症状が軽いため気付きにくいこともあります。
海外の流行地域において、蚊に刺されてから数日後に、軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、倦怠感、頭痛等の症状が見られた場合は、医療機関を受診してください。
- 【用心編】感染症の運び屋蚊からバリアーで身を守れ!(外部サイト)
- 【発生源編】ジカ熱・デング熱の運び屋ヒトスジシマカの発生源を叩け!(外部サイト)
- 【学校編】ジカ熱・デング熱の感染源ヒトスジシマカに注意!(外部サイト)
・パンフレット国立感染症センター国立感染症対策室作成「妊婦パンフレット」[PDF:9.93MB]
感染経路と予防法
【原因】フラビウイルス科フラビウイルス属に属する「ジカウイルス」です。潜伏期間は、2-12日(多くは2-7日)と言われています。
【感染経路】蚊を媒介した感染、性行為による感染、母子感染(胎内感染)
【予防法】蚊に刺されないように注意しましょう。性行為による感染を予防しましょう。
妊婦と妊娠の可能性のある女性へ
妊娠中にジカウイルス感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから、妊婦及び妊娠の可能性がある方は、可能な限り流行地域への渡航を控えてください。
※世界保健機関(WHO)は、2016年3月8日、妊婦は流行地域への渡航をすべきでないと勧告しています。
症状と治療
軽度の発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛などが主な症状です。これらの症状は軽く、通常、2-7日続きます。感染して全員が発症するわけではなく、症状がないか、症状が軽いため気付かないこともあります。中には、ジカウイルス感染症がギラン・バレー症候群の原因となることがわかっており、急性脊髄炎や髄膜脳炎を合併した事例もありますが、死亡はまれです。症状が悪化した場合は、医療機関を受診してください。
ジカウイルスに対する特有の薬は見つかっていません。対症療法となります。通常は比較的症状が軽く、特別な治療を必要としません。
海外の流行地域で蚊に刺されたら
すべての蚊がジカウイルスを保有している訳ではないので、蚊に刺されたことだけで過度に心配する必要はありません。心配な場合は、帰国した際、空港等の検疫所で御相談ください。なお、発熱などの症状がある場合は、医療機関を受診してください。
関連リンク
ジカウイルス感染症について|厚生労働省ホームページ(外部サイト)
ジカウイルス感染症|国立健康危機管理研究機構(JIHS)ホームページ(外部サイト)
ジカウイルス感染症(Zika virus infection)|厚生労働省検疫所ホームページ(外部サイト)
医療機関の皆様へ
ジカウイルス感染症は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)の4類感染症です。ジカウイルス感染症を診断した場合には、直ちに「感染症サーベイランスシステム」より届出をお願いします。届出基準及び届出票については、下記を御覧ください。