公開日 2020年10月16日
更新日 2025年03月28日
結核の基礎知識
結核とは
結核は、結核菌の空気感染によって起こる感染症です。
症状は、風邪の症状とよく似ています。せき・たん・胸痛・微熱・体のだるさ・体重減少のような症状が2週間以上続く場合は、早めに受診しましょう。
結核のうつり方
菌を出している患者さんのせきやくしゃみによる飛沫(しぶき)と一緒に、結核菌が空気中に飛び散ります。
結核は、この空気中に放出された結核菌を直接吸い込むことで感染を起こします。
患者さんが結核菌をどのくらい出しているか、部屋の換気が行われているかなどによっても感染を受けるリスクは変化していきます。
食器などの物を介して結核がうつることはありません。
感染と発病
健康であれば、感染しても身体の免疫機能によって、結核菌を抑え込むことができます。
そのため、感染した人のうち、8~9割の人は生涯結核を発病しません。
ただし、病気などで免疫力が落ちると、結核菌が増えて病巣ができ、発病する可能性があります。
【免疫力が下がる原因の一例】
副腎皮質ホルモン剤や免疫抑制剤による治療を受けている方、管理不十分な糖尿病、高齢者、栄養不良、過労など
結核を予防するために
予防接種(BCG)
乳幼児が結核に感染すると重症化することが多く、髄膜炎などになる可能性があります。
このため、1歳未満で予防接種を受けることが重要です。望ましい接種機関は、生後5か月~8か月です。
日頃の健康管理
健康的な生活が免疫力を高め、結核の予防につながります。適度な運動、十分な睡眠、バランスの良い食事、禁煙を心がけましょう。
また、早期発見は重症化を防ぎ、周りへの感染予防になります。
症状が2週間以上続くときは、早めに医療機関を受診しましょう。症状がなくても、定期的に健診を受けましょう。
高齢者の結核予防
高齢者の場合は、せきやたんなどの症状が出にくいため、注意が必要です。
結核患者の中で高齢者が占める割合は高く、早期発見が重要です。年に1回は結核・肺がん検診を受けましょう。
結核・呼吸器感染症予防週間(9/24~9/30)
9/24~9/30までは、結核予防週間です。せき、たん、発熱、だるさが2週間以上続く場合は結核を疑い、早めに医療機関を受診しましょう。
小樽市の結核
医療機関の方へ(結核について)
関連ホームページ
結核指定医療機関の届出について(内部サイト)
結核定期健康診断月報の提出について(内部サイト)
結核と闘うシールぼうや