公開日 2020年10月17日
更新日 2025年08月04日
麻しん(はしか)の流行について
麻しん(はしか)の感染事例が国内で報告されています。
今後、更なる輸入症例や国内における感染伝播事例が増加することが懸念されます。注意が必要な感染症です。
市内の感染症発生状況について(感染症発生動向調査)|小樽市ホームページ
麻しんについて|北海道ホームページ(外部サイト)
麻疹 発生動向調査|国立健康危機管理研究機構(JIHS)ホームページ(外部サイト)
麻しん(はしか)とは
麻しんウイルスによって引き起こされる発熱、発疹を特徴とする急性の全身感染症で、「カタル期」→「発しん期」→「回復期」という経過をたどります。
- カタル期:目が充血し、目やにが多くなる、くしゃみ、鼻水などの症状と発熱がみられ、頬の粘膜にコプリック斑(白い斑点)が現れるのが特徴です。
- 発しん期:一旦熱が下がりかけ、再び発熱した際、赤い発しんが出現します。発しんは、耳の後ろ、首、額から始まり、全身に広がります。
- 回復期:熱が下がり、全身状態が改善します。発しんが消えた後は、褐色の色素沈着が残ります。発熱は、発しんが出現してから3-4日持続し、通常7-9日の経過で回復しますが、脳炎や肺炎を併発し、重症な経過をとることもあります。
- 成人が感染した場合、肺炎などを合併し、症状が重くなることが多いとされています。
感染経路と予防
【潜伏期間】主に10~12日とされています。
【感染経路】空気感染、飛沫感染。麻しんは感染力が非常に強く、免疫を持たない人が感染を受けると、ほぼ100%発症します。
【感染しやすい期間】発熱出現1~2日前から発疹出現4日頃まで
※感染力が最も強いのは発疹出現前の咳が出始めた頃とされています。
予防には、予防接種が有効です
麻しんは感染力が強く、マスクや手洗いだけでは予防できません。予防接種が有効な予防法です。
【定期予防接種】
・第1期:生後12〜24か月に至るまでの間に1回
・第2期:小学校就学前の1年間に1回
・接種場所:市内の予防接種委託医療機関
・料金:無料
詳細については、小樽市ホームページ「予防接種」、「MR(麻しん風しん混合)ワクチンを就学前に2回接種しましょう」のページを御覧ください。
【任意予防接種】
定期予防接種の対象外の方は、任意の予防接種により自己負担でワクチンを接種することができます。
詳細については、定期接種の対象でない方の接種について(MRワクチン任意接種)[PDF:180KB]を御覧ください。
※海外の麻しんの流行がみられる地域へ渡航する前には、母子手帳などで、予防接種歴を確認してください。麻しんにかかったことがない方で、麻しんの予防接種を受けたことがない方、1回しか接種していない方、または予防接種を受けたかどうかわからない方は、渡航前に、早めに医師に相談してください。
治療法
特別な治療法はなく、症状を軽くするための治療がなされます。
関連リンク
麻しんとは|国立健康危機管理研究機構(JIHS)ホームページ(外部サイト)
保育所における感染症対策ガイドライン
保育|こども家庭庁 ※ページ中段の「保育所保育指針 等」よりご覧ください。
学校における麻しん対策ガイドラインについて(文部科学省)(外部サイト)
学校において予防すべき感染症の解説(平成30年(2018)年3月発行(文部科学省)(外部サイト)
医療機関の皆様へ~麻しん・風しんを疑う患者を診察した場合の対応について~
麻しん・風しんを疑う患者を診察した場合、直ちに、保健所に御一報ください。
保健所において遺伝子検査を実施しておりますので、検体採取に御協力をお願いいたします。
詳細については、下記ページを御確認ください。
麻しん・風しん疑い患者を診察した場合の対応について(医療機関の皆様へ)|小樽市ホームページ
麻しんの届出について
麻しんは、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)の5類感染症(全数把握対象疾患)です。麻しんまたは麻しん疑い患者を診断した場合には、直ちに「感染症サーベイランスシステム」より届出をお願いします。届出基準及び届出票については、下記を御覧ください。