ナホトカ市の最近のできごと(2008年2月)

公開日 2020年12月14日

更新日 2021年01月12日

小樽市の姉妹都市であるナホトカ市行政府のホームページより、社会、経済、スポーツ、文化などさまざまな分野での最近のできごとをお伝えします。

2008年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

飯野港運株式会社の伊藤氏との面談

2008年2月19日 日本がロシアの古紙とワラビの輸入を検討

ナホトカ市と姉妹都市の舞鶴市は、経済、貿易分野での新しい協力関係を模索している。リュードミラ・ザガロドニューク経済局長とイリーナ・シェルビーナ市長補佐官は、飯野港運株式会社の伊藤氏との面談で、双方の関係拡大について語った。(詳細記事は以下のとおり)

 ロシアと日本の貿易高は伸びており、このことは2007年のナホトカ税関の統計が特徴的に証明している。経済局長は面談の際、その前年、日本からの輸出品がナホトカ税関の通過貨物に占める割合は30パーセントであったが、昨年は46パーセントに達したと述べた。こうしたことから、47年の友好関係を有する両市は、経済、貿易分野での協力関係の拡大に関心を示している。
 出張で当地を訪れている伊藤氏は、姉妹都市ナホトカ市との経済関係の発展に関心を示している舞鶴市の飯野港運株式会社の社員である。2007年には同社の参画によって、ナホトカ船舶修理工場の敷地内に、日ロ間の貨物取扱量の拡大を可能とする積み換え施設の供用が開始された。
 ナホトカ市行政府での面談で、伊藤氏はリサイクルの分野での協力に関するいくつかの提案を行った。たとえば、日本の大手出版会社が再利用を目的として、ロシアで古紙の回収を検討しているとのことだ。経済局長は、このことについて関心があり、将来性もあるとしながらも、まだ、未開の分野であるとの考えを示した。実際、ロシアでは、新聞、雑誌、包装資材に紙が利用されているが、廃棄されるか焼却されており、環境に対して悪影響を与えているのが現状である。
 もうひとつの提案はワラビの供給に関することだ。伊藤氏によると、この山の珍味は沿海地方に多く生育しており、日本の市場でも需要があるとのことだ。「昨年一年間、アルタイ地方から塩漬けのワラビ700トンを当社に向け出荷したが、実務的なパートナーがいれば沿海地方との協力関係を優先したい」と伊藤氏は語った。 伊藤氏は提案に関するより詳細な情報をナホトカ市行政府に提示することを約束し、経済局長は伊藤氏に対して、ビジネスパートナーを見つけることに協力すると言明した。

ボリス・グラドキフ第一副市長

2008年2月11日 ナホトカ諸港の取扱貨物量が増加

ナホトカにある4港の取扱貨物量が2007年に比べ6パーセント増加し、3600万トンになった。協議会が開催され、ナホトカの港湾関連企業の代表者らがナホトカ市の指導部と発展計画について意見の交換を行った。(詳細記事は以下のとおり)

 地域の港湾労働者や船主からなる協議会では、ナホトカ市行政府のボリス・グラドキフ第一副市長が議長を務めた。彼は行政府に勤務するまでの間、10年以上にわたりウランゲリ町のステベ会社を指導してきた。このため、彼は港湾の現実を理解している。協議会には同時に税関の幹部、港長、船舶運航会社や船舶代理店の代表者らが出席した。
 第一副市長は「港湾、運輸業はナホトカでは主要な産業の一つである。」と強調した。さらに、「ナホトカには、商業港、漁港、石油積出し港、ボストーチヌイ港といった4つの港がある。2007年における全体の取扱貨物量は3600万トンで、2006年に比較すると6パーセント増加している。最大の取扱港はボストーチヌイ港の1634万6000トンで、その95パーセント以上が石炭とコークスで占められている。商業港は546万8000トンを、石油積出し港は600万トンを取り扱った。」と報告した。 いくつかのバースを有したもう一つの港「リバジャ商業港」が近年、供用を開始していることを強調しなければならない。かつて、「自由経済特区ナホトカ委員会」が建設に携わったが、投入された資金は回収されないでいた。しかし、15年が経過し、新たな方向性を見出した結果、セメントや小径管を積載した船舶が入港するようになった。リバジャ港の指導部の計画では、毎月3万トンの貨物を取り扱うことが見込まれている。 第一副市長は、最大の投資計画の一つとして、コジミノ湾における石油積出し港の建設を挙げた。予定されているターミナルは「東シベリア・太平洋パイプライン構想」の終点であり、鉄道で運ばれた石油を最大30万トンのタンカーで積み出すことが可能となる。第一期計画での年間取扱量は1500万トンだが、将来計画ではパイプラインを通じての供給の拡大が見込まれている。
 

 発展計画の協議会の様子    

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