ナホトカ市の最近のできごと(2008年11月)

公開日 2020年12月14日

更新日 2021年01月12日

 小樽市の姉妹都市であるナホトカ市行政府のホームページより、社会、経済、スポーツ、文化などさまざまな分野での最近の出来事をお伝えします。

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2008年11月27日 ナホトカと小樽は、文化交流から経済交流に

 姉妹都市であり、港湾都市でもあるナホトカと日本の小樽の両市は、両国間の貨物の拡大と、将来の定期航路化を目指すこととしている。オレグ・セルガーノフ副市長との面会の席上、日本の実務家の代表からこうした提案がなされた。(詳細記事は以下のとおり)
 ナホトカ市と小樽市の姉妹関係は40年以上に及ぶ。共に港湾都市であり、両市はこのことが二国間の経済関係の発展に重要な役割を果たしていると考えている。小樽市役所と港運会社の代表からなる調査団が経済協力の可能性について調査するためナホトカを訪れた。行政府では、オレグ・セルガーノフ副市長、イリーナ・シェルビーナ国際交流担当主幹、さらにはガリーナ・コレイキナ消費市場局長が応対した。
 市行政府での面談では、両者はあらためて貿易、経済交流拡大のメリットについて確認した。オレグ・セルガーノフ副市長は、「北海道にある小樽港にはナホトカの船舶が毎年数10隻寄港しており、長年にわたってロシアと日本の経済的な交流を支えている。」と述べた。現在は存在しない北海道とナホトカとの間の定期航路の実現は交流の活発化を可能にするものだ。日本側の調査団はこのメリットについて語った。
 一方、友好関係と児童たちの文化交流の発展は関係者の理解なくしてはあり得ない。副市長は、今夏、小樽での合唱祭に参加したナホトカの合唱団「ラドゥガ(虹の意)」を快く受け入れてくれた山田市長に感謝の意を表すとともに、答礼のため小樽市の児童代表団をナホトカに招待とすると述べた。
 

2008年11月19日 年末までに新総合計画の基礎を作成

 ナホトカ市行政管区の総合計画案の策定作業が所定の期間に行われている。2008年末までに主要な地図データや情報分析に必要なデータの準備を終えると、タチアナ・ヤコヴレア主任建築士は述べた。(詳細記事は以下のとおり)

 ナホトカ市行政府の依頼によって、サンクトペテルブルク市の「建設計画研究所」が同市の新総合計画案の策定を進めている。今年の6月に市の発注の実施に向けた契約書に双方が署名を行った。タチアナ・ヤコヴレア主任建築士によると、この5力月間、作業は効果的に進められ、多くの作業が成功裏に行われたとのことだ。担当者らは、2009年には合意形成、計画案の修正、公聴会の開催へと進めることができるよう、年末までには地図データや情報分析に必要なデータの主要部分を提出することになっている。
 「建設計画研究所」の作業主任であり、経済学士であるオレク・ヴォロヴシコフ氏は、総合計画の主要な課題の一つは、すべての住民の要求を考慮すると、地域の将来的な発展性と新たな状況のもとで住民生活の快適性を確保することであると述べた。総合計画には、将来人口の増加を考慮して、住宅の建設や改築の戸数のほか、生産、社会施設の配置、地域の機能的なゾーニング、複合的な運輸システムやインフラ整備の発展的な方向性が盛り込まれることになっている。また、新総合計画の重要な項目である「都市設計の推進」では、社会、住宅、生産の分野など都市の発展に伴って生ずる業務量を計上する。同時に、予定されている2012年に向けた管区内のガス化も考慮に入れられている。
オレク・ヴォロヴシコフ氏は、「建設計画研究所」にとって、ナホトカ市の総合計画の策定作業は重要な任務だと強調した。実現される計画について考えてみると、コジミノ湾の石油特別港や石油加工工場の建設、港湾の近代化など、ナホトカはロシアにとって戦略的な重要性を有しており、極東地域における経済的な拠点であると言える。このため、総合計画のような都市の発展の基本となる計画には、高い要求が伴う。ついでながら、「建設計画研究所」には、多くの中心的な都市の総合計画策定のノウハウが蓄積されており、今日では南オセチアのツヒンヴァリ市の復興計画を受注している。
専門家たちによって新総合計画は、1998年の現総合計画と異なり、より実現性は高く、現在と将来における具体的な指標を用いている。将来人口は、今後の15年間で17万人から20万人になると予測されている。

2008年11月11日 行政課題の解決に向けた重点プログラム

 2009年、9550万ルーブルを超える重点プログラムの予算が計上される見込みである。このことについて、オリガ・アファナシェーヴァ財政部長が記者団との会談の際に語った。(詳細記事は以下のとおり)

 近年、ナホトカ市では予算編成に重点プログラム方式を用いることが功を奏している。市の予算は具体的な課題の解決のため編成され、重要な案件ごとに配分されているとオリガ・アファナシェーヴァ財政部長は述べた。専門家の評価に基づくこの方法は、課題の解決に向けて最大の効果を発揮している。
 2009年、市の予算からさまざまな重点プログラムに9550万ルーブルが向けられる。この中には、「住宅・公益事業」の分野に対する6250万ルーブルが含まれ、これは六つの事業を実現するために執行されることになっている。特に、「住宅の修繕」に1400万ルーブル、「給排水システムの拡充」に500万ルーブル、「生活道路の改修」に190万ルーブル、そして「周辺環境の保全」に160万ルーブルとなっている。また、「敷地内通路、排水溝、住宅の腰壁の修繕」には2008年の水準と同じ1500万ルーブルが措置されることになっている。2008年に3500万ルーブルが執行された「車道の改修」は2500万ルーブルとなっている。いずれの事業にも2009年当初から財政が出動され、基本的にはその後収入増があった場合や、国や沿海地方政府からの交付金が手当てされた場合には、増額修正されることになっているとオリガ・アファナシェーヴァは強調した。このため、おそらく、道路改修には計画段階より多くの予算が割り当てられることになるだろう。
 次年、生活困窮者への支援がナホトカ市行政府にとって重要な案件となる。このため、1960万ルーブルが重点プログラムに措置されている。年金生活者に対する市営交通の乗車賃や、免税者に対する薬剤の支給などが予定されている。このほか、ナホトカ市は沿海地方政府の社会プログラム「麻薬中毒者の追放事業」や「健康、スポーツ普及事業」に参画し、それぞれ500万ルーブルと300万ルーブルを供出することになっている。
すでに10月30日には、オレグ・コリャージン市長は2009年の予算案を議会に提案し、一次審査で可決された。第二、第三次審査の前には予算案に関する公聴会が開催された。市の収入は23億2150万ルーブル、支出は24億1230万ルーブルと見込まれている。ナホトカ市の予算は社会性を指向しており、支出の55パーセントは社会的な分野に向けるよう求められている。

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