小樽市指定歴史的建造物

公開日 2020年10月15日

更新日 2023年12月22日

小樽市指定歴史的建造物

 小樽には数多くの歴史的建造物が現存し、建築用途としては漁家、倉庫、店舗、料亭、寺院、教会、銀行など多種多様となっています。これらの建物には当時の最先端の技術や洗練されたデザインが施され、優れた文化遺産として高く評価されています。

※下の画像をクリックすると歴史的建造物の詳細ページにジャンプします。

第1号旧大家倉庫第2号旧魁陽亭第4号旧遠藤又兵衛邸第5号旧百十三銀行小樽支店第6号旧北海道銀行本店第7号旧名取高三郎商店第8号旧岩永時計店第9号旧第百十三国立銀行小樽支店第10号旧小樽商工会議所第11号小樽市庁舎第12号旧岡崎家能舞台第12号旧小樽区公会堂第13号旧小樽倉庫第15号旧早川支店第16号旧越中屋ホテル第17号旧共成(株)第18号旧三菱銀行小樽支店第19号旧安田銀行小樽支店第20号旧渋澤倉庫第21号旧木村倉庫第22号旧増田倉庫第23号旧上勢友吉商店第24号旧第一銀行小樽支店第25号旧第四十七銀行小樽支店第26号猪股邸第27号旧寿原邸第28号小樽聖公会第29号旧小樽組合基督教会第30号旧三井物産小樽支店第31号旧北海道拓殖銀行小樽支店第32号旧岡川薬局第33号旧久保商店第34号旧金子元三郎商店第36号田中酒造店第37号旧渡邊酒造店第38号旧中越銀行小樽支店第39号旧北海道庁土木部小樽築港事務所見張所第40号旧通信電設浜ビル第41号旧戸出物産小樽支店第42号旧島谷倉庫第43号旧作左部商店蔵第45号旧高島町役場庁舎第46号旧花園町会館第47号潮見台浄水場管理棟第49号天上寺本堂第50号水天宮本殿、拝殿第51号旧高橋倉庫第52号旧荒田商会第53号旧日本石油(株)倉庫第54号旧日本郵船(株)小樽支店残荷倉庫第55号旧島谷汽船(株)社長宅第57号旧日本郵船(株)支店長社宅第58号恵美須神社本殿第59号徳源寺本堂第60号龍徳寺本堂第61号住吉神社社務所第62号旧白鳥家番屋第63号旧篠田倉庫第64号旧岡崎倉庫(3棟)第65号旧右近倉庫第66号旧広海倉庫第67号旧塩田別邸第68号旧塚本商店第69号旧小樽無尽(株)本店第70号カトリック富岡教会第71号旧板谷邸第72号旧小堀商店第73号旧向井呉服店支店倉庫第74号坂牛邸第75号旧猪俣邸第76号旧北海製罐倉庫(株)第77号旧浪華倉庫第78号旧水上歯科医院第79号旧光亭第80号旧前堀商店第81号旧丸ヨ白方支店第82号旧小樽保証牛乳(株)第83号旧磯野支店倉庫旧杉森喜一郎邸旧北海雑穀株式会社

小樽の街並みの形成について

 小樽という地名は、アイヌ語でオタ・オル・ナイ(砂浜の中の川の意)と呼ばれたことに由来します。江戸期より鰊漁や鮭漁を営む人々により集落が形成され、1865(元治2)年に「村並」となりました。
1869(明治2)年、札幌に開拓使が設置されると小樽は北海道開拓の最も重要な港湾として位置づけられ1880(明治13)年には、道内で最初の鉄道が手宮と札幌間に開通しました。
その後、小樽港は1889(明治22)年には特別輸出港に、1899(明治32)年には国際貿易港に指定され、さらに日露戦争後は南樺太の消費物資の供給地となるなど、小樽はこのころから急速に発展し、繁栄の一途をたどりました。
一方、街並みの形成過程をみますと、1889(明治22)年には色内・手宮の地先の埋め立てが完成し、この地に石造倉庫が建ち並びました。市街地の中心も勝納町から入船町、堺町、色内町方面に移り、回漕店、問屋、銀行などが軒を並べました。特に「北のウォール街」と呼ばれた銀行街は、明治から大正期にかけて中央の金融機関が進出したもので、本道金融界の中心地として重要な役割を果たしました。
このような背景の中で、色内一帯には中央の建築家の手による旧日本郵船(株)小樽支店(国指定重要文化財)、日本銀行旧小樽支店(小樽市指定有形文化財)など、近代建築が数多く建てられました。
これら明治、大正、昭和初期の建造物は現在も数多く残されており、歴史や文化を今に伝え、小樽らしい街並みを形成しています。

 

小樽市指定歴史的建造物について

 小樽市では、1983(昭和58)年に「小樽市歴史的建造物及び景観地区保全条例」を制定し、31棟の「歴史的建造物」を指定しました。
さらに1992(平成4)年には、前条例を発展的に解消し、総合的な都市景観の保全を図るために「小樽の歴史と自然を生かしたまちづくり景観条例」を制定し、これら貴重な建物の保存を図るための基礎的な資料を作成するため、市内全域を対象に歴史的建造物の実態調査を行いました。
調査は日本建築学会北海道支部に委託し、同支部に「小樽市歴史的建造物実態調査委員会」が組織されました。
第1次調査では、建築の歴史上貴重であるものや地域の歴史的背景から重要であるものを考慮して選択し、主として外観の状況から構造、屋根、外壁など九つの項目に分けて材質や様式などを調べました。この対象になった建物は2,357棟でした。第2次調査では、このうちから主要な508棟を選出し、聞き取り調査や内部調査などを行い、建物の沿革や特長、設計者などの資料収集を実施しました。
これらの調査を経て景観審議会からの答申を受け、保全すべきものを「小樽市登録歴史的建造物」として登録し、このうちからさらに所有者の方々の同意を得て指定したのが「小樽市指定歴史的建造物」です。現在、「小樽市指定歴史的建造物」は79件あります。

 

歴史的建造物への助成・融資

 小樽市では、「小樽の歴史と自然を生かしたまちづくり景観条例」に基づき、小樽市登録・指定歴史的建造物の保全について、技術的援助や融資のあっせんを行うほか、保全に要する費用の一部を予算の範囲内で助成を行っています。詳細については、歴史的建造物等への助成・融資を御覧ください。

 

北海製罐第3倉庫見学会&オープン勉強会が開催されました

解体が検討されている北海製罐小樽工場第3倉庫(市指定歴史的建造物第76号)の保全・活用策について考えるため、民間組織の「第3倉庫活用ミーティング」が令和3年1月に発足しました。
第3倉庫活用ミーティングでは、市民の皆様から広くアイディアを募るため、令和3年3月20日(土)に、「北海製罐第3倉庫見学会&オープン勉強会」を開催しました。

オープン勉強会の様子
オープン勉強会の様子

小樽100年プロジェクト・セミナーが開催されました

2019年全国町並み保存連盟小樽総会を記念し、小樽のまちづくり運動の考察や、全国の町並み保存の取組の紹介などを通じて、現存する歴史的建造物の価値と保存について考えるセミナーが開催されました。

日時:2019(令和元)年5月25日土曜日14:00〜16:15
会場:旧三井銀行小樽支店
主催:小樽100年プロジェクト・セミナー実行委員会
共催:小樽市

◇メッセージ
福川裕一氏(全国町並み保存連盟理事長)

◇基調講演
「全国からみた小樽のまちづくり運動と未来」
講師:西村幸夫氏(神戸芸術工科大学教授)

◇事例報告
「福岡県八女市八女福島の事例」
報告者:北島力氏(NPO法人八女町家再生応援団代表)

◇鼎談(ていだん)
「小樽今後の100年を展望」
西村幸夫氏
北島力氏
駒木定正氏(小樽100年プロジェクト・セミナー実行委員会代表、北海道職業能力開発大学校特別顧問)

◇小樽宣言
「小樽の歴史的建造物と文化財を活かすまちづくり宣言」
宣言:駒木定正氏

小樽100年プロジェクト・セミナーパンフレット

セミナー様子
セミナーの様子

お知らせ

お問い合わせ

建設部 新幹線・まちづくり推進室
住所:〒047-0024 小樽市花園5丁目10番1号
TEL:0134-32-4111 内線(新幹線・高速道路推進)7269・7275/(景観まちづくり)7471・7472/(企画調整・市街地整備)7473
FAX:0134-32-3963
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