公開日 2020年10月21日
更新日 2025年10月27日
広報おたるに連載中(平成18年7月から)のHTML版です。
優れた文学のふるさと小樽
わたしたちが毎日暮らす小樽のまちかど。そこは、かつて数多くの小説家や詩人たちが生活した場所でもあります。このまちは、彼らが時代の中で悩みながら、優れた作品を生み出していった文学のふるさとでもあるのです。
小樽は函館とともに北海道では古くから開けた港町。北海道経済の窓口として繁栄をおう歌した時代には、全国から才能あふれる青年が集まり、お互いに競い合い高め合いながら成長し、数多くの文学作品を残しました。また、小樽の文学にとって、小林多喜二や伊藤整をはぐくんだ小樽高商(現在の小樽商科大学)の存在も抜きにして考えることはできないでしょう。
皆さんが日ごろ目にすることも多い市内に残された石造りの歴史的建造物。これらは往時の小樽の経済的な繁栄を今に伝える遺産として、わたしたち市民の誇りとなっています。これと同様に、小樽を舞台にして残された文学作品は、わたしたち小樽市民が誇ることのできる大切な精神的遺産といえるのではないでしょうか。
今でも市内の公園などには多くの文学碑があり、小樽で生まれた文学に触れることができます。また小樽には、昭和53年に開館した市立小樽文学館があります。ここには小樽にゆかりのある文学者の資料が収集・展示されています。
このように文学的な環境に恵まれている小樽ですが、市民の皆さんにあまり知られていない文学とまちのかかわりはたくさんあるようです。この「おたる文学散歩」では、わたしたちの身近な小樽の風景の中に息づいている、文学の香りをお伝えしたいと思います。
(平成18年6月号掲載「おたる文学散歩」序章より)
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| 第1話 | 伍助沢文教場跡(伊藤整) | 平成18年7月号掲載 | 
|---|---|---|
| 第2話 | 並木凡平「丘荘日記」 | 8月号掲載 | 
| 第3話 | 石川啄木と小樽駅 | 9月号掲載 | 
| 第4話 | 啄木と、小樽の初雪 | 10月号掲載 | 
| 第5話 | 岸誠詩碑友情のいしぶみ | 11月号掲載 | 
| 第6話 | 小林多喜二文学碑刻まれた手紙 | 12月号掲載 | 
| 第7話 | 中城ふみ子の風景冬の張碓海岸 | 平成19年1月号掲載 | 
| 第8話 | 鉄道と文学 | 2月号掲載 | 
| 第9話 | 住吉神社の二つの句碑 | 3月号掲載 | 
| 第10話 | 一原有徳さんの魅力 | 4月号掲載 | 
| 第11話 | しゃべり捲くれ | 5月号掲載 | 
| 第12話 | 二人の女性詩人 | 6月号掲載 | 
| 第13話 | 岡田三郎小説家の運命 | 7月号掲載 | 
| 第14話 | 不思議な因果金児杜鵑花句碑と観音像 | 8月号掲載 | 
| 第15話 | 小樽と流行歌 | 9月号掲載 | 
| 第16話 | 喫茶店と文学 | 10月号掲載 | 
| 第17話 | 文学の中の食べ物 | 11月号掲載 | 
| 第18話 | 小樽のまちの本屋さん | 12月号掲載 | 
| 第19話 | 小樽商高時代の小林多喜二と初期作品 | 平成20年1月号掲載 | 
| 第20話 | 伊藤整詩集『雪明りの路』 | 2月号掲載 | 
| 第21話 | 酒と文学 | 3月号掲載 | 
| 第22話 | 映画館の時代 | 4月号掲載 | 
| 第23話 | 宮沢賢治の「復命書」 | 6月号掲載 | 
| 第24話 | 小樽文学館の30年 | 11月号掲載 | 
| 第25話 | 小樽の郷土かるた | 平成21年1月号掲載 | 
| 第26話 | 小坂秀雄と文学館 | 平成21年5月号掲載 | 
| 第27話 | ちまちまの文豪・偉人たち | 10月号掲載 | 
| 第28話 | 友情と恋愛-伊藤整詩集「雪明りの路」の世界 | 平成22年2月号掲載 | 
| 第29話 | 高田紅果と小樽の文化運動 | 9月号掲載 | 
| 第30話 | 山と芸術故一原有徳さんをしのんで | 平成23年3月号掲載 | 
| 第31話 | 街頭放送よもやま話 | 平成24年2月号掲載 | 
| 第32話 | 中江兆民が過ごした小樽での日々 | 9月号掲載 | 
| 第33話 | 小樽・南極物語 | 平成25年1月号掲載 | 
| 第34話 | 夭折の天才詩人左川ちか | 10月号掲載 | 
| 第35話 | 伊藤整文学賞の歩み | 平成26年6月号掲載 | 
| 第36話 | 夜更かしする文学青年の時代 | 平成27年12月号掲載 | 
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